蔵屋敷の街へ

めっきり秋の気配を感じるようになってきました。半袖では肌寒い日もありますね。皆さん風邪などひいていませんか?さてお盆休みのことですが、私(嫁)側のご先祖様のお墓参りと旅行を兼ねて、九州は福岡と大分へ行って参りました。中でも左官屋として興味深かったのが、大分県日田市の街並みです。
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日田市豆田町。ここ日田は江戸時代、幕府直轄の天領地でした。経済的にも恵まれたここ日田には御用達商人がたくさんおり、その商家の多くはここ豆田町に集中していたようです。今では国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、街並み保存が行われています。
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古い商家や蔵屋敷の建物が並びます。格好良いですね~。訪ねた日はとても暑く、軒先の「氷」の幟を求めて、大人も子供もフラフラとさまよい歩きましたが、幾筋かの通りがどこもこんな雰囲気で、情緒たっぷりでしたよ~。そして、蔵づくりの店内に入ると外よりもはるかに涼しいんですね。日田市はかなり暑い地域のようですので、現代においても調湿性に優れた土壁の家はぴったりなんでしょうね!

DSCN3425一般的に腰瓦はひし形に並べたものが多いんですが、ここ日田の建物にはこのように地面と水平に貼り付けられた建物も見受けられました。デザイン?地域性?面白いですね~。日本も温暖化で昔より暑さが厳しくなっている気がします。漆喰、土壁の良さが今後また見直されるのではないでしょうか?